【平昌五輪】羽生結弦、男子フィギュア・ショートプログラムのテレビ放送と試合予定(結果)

フィギュアスケート,羽生結弦,平昌オリンピック

羽生結弦選手の2月13日(火)に行われた平昌オリンピック会見の模様

■羽生選手
ケガをしてから3カ月間ほんとに試合を見るだけだったし、スケートも滑れない時期がすごく長くて、すごいきつい時期を過ごしましたけれども、こうやって無事に(13日朝の公式練習で)オリンピックの会場でメインのスケートリンクで滑ることができて、ほんとにうれしく思います。まだまだ試合が始まったわけでもないですし、全然気を緩めるつもりはないんですけれども、しっかり集中しながら、できることをしっかりと一つずつやっていきたいと思っています。

もう1個だけいいですか? ほんとに自分がけがをして苦しい時期もですけれども、ほんとに年が明けてからも、たくさんいろんな方々から応援メッセージをいただきました。そしてほんとに感謝の気持ちで今いっぱいです。まだ試合が終わってないので、こういうのも変かもしれないですけれども、本当にたくさんのメッセージありがとうございました。そして、そのメッセージの力も自分のスケート、演技につなげたいなというふうに思ってます。

■記者質問
羽生選手にとってプレッシャーはどういったものか。平昌五輪への思いを含めて。

羽生 こんなにたくさんの方々に囲まれて取材を受けるということもできる選手って、ほんとに限られてると思いますし、この数だけじゃなくて、ここにいる人々からさらに多くの人々へ、メディアを通して見ている方々だったり、今日も(公式練習に)駆けつけている方もいらっしゃいましたけど、そういったすごいたくさんの人々に、自分のスケートを見てもらえるんだなという気持ちでいっぱいです。

それがプレッシャーという言葉にもなるのかもしれないですけど、僕にとって、やっぱり久しぶりに試合で滑ることができるので、むしろその力を精いっぱい受け止めたいなと。そして僕のことをほんとに待ち望んでくれた方々が、ここからさらに広がっていっぱいいると思うので、そういう方々にも見てて本当に良かったなって、待ってて良かったな、っていうような演技をできるように頑張りたいと思ってます。

■記者質問
3回転、4回転を跳び始めたのはいつごろでどんな状況だったか。跳ぶとき何にフォーカスしたのか。

■羽生選手
注意したことを先に。ジャンプを跳べるまでというか、リンクに乗れるまでですけど、まず、それまでがすごく長かったので、その間、陸上でジャンプのフォームだとか、イメージだとかそういうものを非常に確固たるものに固めようとしていたということを非常にやってたので、氷上に乗り始めて最終的にジャンプが跳べるようになった時はもう、とりあえずそのイメージを氷上に移してやるという感じでした。

跳び始めたのが、3回転が3週間。トリプルアクセルは3週間前です。4回転がそうすると2週間、2週間、2週間から2週間半前くらいだと記憶しています。

■記者質問
ブライアン・オーサー・コーチは先に韓国入りした。その後はどのコーチとどのような練習を?

■羽生選手
クラブにはたくさんの先生がいるので、まずトレーシー・(ウィルソン・)コーチとスケーティングの練習もしっかりやりましたし、あとギスラン・(ブリアン・)コーチがずっといっしょにいてくれたので、ギスラン・コーチとともにジャンプのフォームであったり、感覚であったり、そういったものを重点的に練習していました。

■記者質問
他の選手はいろんな苦労をすると精神的にも強くなると言う。羽生選手はどう思うか。

■羽生選手
うーん、特にけがをしたからっていう気持ちはないです。特にないですけど、それからスケートが滑れなかった期間が2カ月くらいあって、その中で、スケートをたぶんしてたら学ぶ機会がなかったものがたくさんあったと思いますし、スケートができなかったからこそ陸上でできたことだったり、考えることができたこともたくさんあるので、そういった意味では全然2カ月間は無駄だったと思ってないし、むしろまた、たくさんのことを学べたなというふうに思ってます。
■記者質問
人気が日本で高いのはなぜ。あとティッシュカバーのプーさんについては。

■羽生選手
I don’t how to say. 何ですかね。とにかくソチ・オリンピックで優勝して、その時にオリンピックって、今までフィギュアスケートを見てない人も見てくれていたと思うので、その結果こうやってたくさんの方がフィギュアスケートに興味を持って見てくれるようになったのが良かったのかなというふうには思ってます。 あとプーについてですけど、ほんとにジュニアのころから、ほんとはちっちゃいころからなんだろうけど、ジュニアのころからティッシュペーパーにずっとウィニーをつけていて、それでなんか、そしたらファンの方々がいっぱい投げこんでくれるようになって、そしたらなんかお部屋の中が全部プーさんになった感じです。

■記者質問(松岡修造さん)
羽生さん、戻ってきてくれてありがとうございます。僕も同じけがをしたことがあって、申し訳ないですけど、僕は無理だと思ってた。無理だと疑った時期があったと思う。そこをどうやって乗り越えたか。

■羽生選手
なんですかね。特に戻って来られるか戻って来られないか考えてなかったです。たしかに最初にけがをしてしまって、ほんとはNHK杯の時に痛み止めを打ってでも出ようと思っていたんですけど、足首が動かなくなってしまったので、痛みどころじゃなくて、それからこうやって2カ月たって滑るにあたっても、やはりなかなか難しいものがあったりして、これは治るんだろうかと考えてた時期もたくさんあったんですけれども、でも実際こうやって今滑れてますし、うん。それがすべてだなと思います。

過去に考えていたことはたくさんあるし、もちろんネガティブなことばっかだったかもしれないですけど、でも今こうやってこんなにたくさんの方々の前でこうやってしゃべってますし、しかもその、悪いニュースじゃなくて、いいニュースとしてここでみなさんの前でしゃべってるので、もうとにかく今できることを、この平昌の、自分がほんとに夢に描いていた舞台で、夢に描いた演技をしたいと思っています。

■羽生選手 ありがとうございます。

■記者質問(松岡修造さん)
戻ってきてくださってありがとうございます。楽しみに待ってました。

■羽生選手
ありがとうございます。

■記者質問
このリンクで滑ってどんな思いがわいてきて、思いの変化はあったのか。個人戦へどんな調整をするか。
■羽生選手
メインリンクもそうですけど、まずこの韓国の地でこうやって滑ってみて、昨年の4大陸(選手権)の時もそうでしたけれども、非常に感覚がいいなというふうに思いました。もちろんまだ調整段階なので、まだまだやっていないジャンプだったりとか、まだやってないエレメンツ(要素)だったりとか、そういうものはたくさんあるんですけれども、徐々に徐々にその、自分の中でも計画があるので、その計画に沿ってまた臨機応変に自分にピークをつくっていきたいなというふうに思ってます。まだ試合までに数えられるほどの時間はあるので、その時間を有効的に活用して、個人戦にピークがあうようにしっかりやっていきたいなというふうに思ってます。

■記者質問
きょうは(フリーの曲をかけた練習で、4回転ジャンプは)2本のトーループ、2本のサルコウをやっていた。ループをやる可能性はあるか。あとソチの時より細くなったか。

■羽生選手
ソチの時は体重をちゃんと量ってなかったのでわからないんですけど、4年前よりも筋力がついてると思うので体重はちょっと増えていると思います。ループに関しては、うーん、あまり言うことはないかなって思います。

ほんとに作戦がすごい大事だと思ってるので、えっと、ほんとにたくさんの選択肢があるし、もちろん自分のなかではクリーンに滑れば絶対に勝てるという自信はあるし、そういうふうにほんとに思っているので、そのクリーンに滑るプログラムを何にしていくかっていうのは、これから徐々に徐々に調子を上げていくなかで決めたいと思ってます。

■記者質問
氷の上に乗ったのが1カ月前。短い間だが、どんなことにいちばん集中してやってきたのか。さらにどんなことがこれまで一番苦しかったのか。

■羽生選手
体力に関しては非常に不安でした。あと、氷上に乗っていなかったので、自分の回転の感覚であったりとか、フィギュアスケートは陸上でできるものでもないですし、そこの感触、氷の感触であったり、スケートの感覚であったり、そういうものは不安ではありましたけど、ただ、でも滑ってみて1カ月こうやってたって、まあ、ここにいるので、オリンピックに出られるって思えるぐらいの練習はしてこられてるので問題はないです。

あと、つらかったことって言われても特にはないんですよ。ただひたすらやるべきことをこなしてきましたし、もう、これ以上ないことをしてきたので、何も不安要素はないです。ただひたすら今この場所でやれることをやりたいと思っています。

■羽生選手は最後に感謝を込めて
ありがとうございました。カムサハムニダ。Thank you very much.謝謝。Merci.СПАСИБО

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スポーツライター(ぐぐスポ!でのライター歴8年目に突入) 埼玉県出身(東京都在住)。大手通信会社を退社後、WEB制作や記事作成の仕事を立ち上げる。学生時代はテニス・サッカーを行い、様々なスポーツに親しみながら知識を深め、ATPツアー・WTAツアーなど年間100試合以上、サッカー・ラグビー・野球・フュギュアスケート・卓球・バドミントン・オリンピックやその他のスポーツを含めると、ほぼ競技を見ない日は無いという現状、どの分野でも徹底した調査と取材をモットーに1200記事以上作成の実績 記事についてのご意見などは→お問合せ、SNS(Twitterfacebook)、メールからご連絡下さい。 更に詳しいプロフィールは→こちら